2020年中小企業診断士試験2次試験受験感想

目次
受けてみた感想
・いつもどおりやるのは困難
・緊張で手が震えてもともと汚い字がさらに汚くなる
・全然漢字が書けない
・40人くらい入っている教室に女性は1人
・男子トイレが長蛇の列
・事例Ⅳができなすぎてまったく電卓を使わない
・事例Ⅳは途中で気持ちが負けそうになりましたがなんとか踏みとどまり、解答欄を埋めることを心掛けました。本当に、あの時諦めてたら完敗だったと思いますが、必死に食らいついたという表現がぴったりな状況でした。
再現答案
以下再現答案を作ってみましたが、事例Ⅰ⇒Ⅳに進むにつれてどんどん再現度が下がります。Ⅳはまぁ数字なので確認しやすいですが、事例Ⅲが一番不確実です。
なお文字数など気にせず書いてますのであしからず。
それにしても他の方の再現答案を見たり受験校の解説を聞くと色々な観点に気づかされますが、試験時間中に気づけるか否かの差であると感じました。能力として向上させるのが難しいのと、一つもミスが許されないという点で、やはり難しい試験だなと感じました。
以下、まったくできた気はしませんが再現答案です。合格答案ではないので参考になりませんが、誰かのお役に立てば幸いです。
事例Ⅰ
第1問 設問1
日本を代表する観光地という立地と老舗ブランドを活かしつつインバウンドブームに乗り、本業である酒造りと飲食業・旅館業とのシナジーにより事業を拡大するビジョンと考えられる。
第1問 設問2
酒造事業における複雑な事務作業や取引先との商売、また酒造りそのものに関するノウハウは短期間に取得できるものではないため、従業員をそのまま引き受けることが効率的であると考えたため。また、前経営者の考える雇用責任に配慮したため。
第2問
ベテラン事務員と2年ほど共に働くことでノウハウを引き継ぎ、その情報を整理することで暗黙知を形式知化することで情報化を進めた。
第3問
対面販売における販売方法や顧客ニーズの把握、マーケティングに関するものなど、BtoCで必要となる能力を伸ばすことを求めた。
第4問
事業が多岐にわたるため、事業間の人事の流動性を確保しつつベテランのノウハウを継承することが必要である。また、事業間で公平な人事評価とし、中途採用や外国人従業員も平等に評価できるよう成果型の評価とする。
事例Ⅱ
設問1S
美しい島で栽培された伝統があり高品質かつ安全性を追求したハーブが強み。
設問1W
島やハーブの知名度が低く、大消費地での需要が見込めない点が弱み。
設問1O
安眠効果のあるハーブが注目を集めており都市圏在住の女性からの注文が増加している。
設問1T
Z社との取引が減少しており、2~3年で製造中止となる可能性が高い。
第2問
Z社の製品はヘルスケア市場を対象としたドリンクやサプリメントであるため、ハーブYの用途に適した健康食品や調味料、アロマオイルや香水を取り扱う企業を探す方向性とする。
第3問 設問1
ハーブという既存商品をオンライン販売という新規市場で販売する市場拡大戦略であると考えられる。
第3問 設問2
ハーブの持つ効能や利用方法を紹介し需要を拡大するため、B社からの情報発信を行う。また需要者からの利用方法や利用体験談などの口コミを投稿できるようにし、改善要望やニーズを収集する施策を実施する。
第4問
B社のハーブ耕作地や乾燥工場を訪問し、製品を身近に感じてもらうプログラムとする。また、島の普段やイベント時の調理法によるハーブの試食会や、安眠体験プログラムを実施する。
事例Ⅲ
設問1強み
溶接技術や研磨技術が優れており、装飾性の高い製品を一貫して作成できる点。
設問1弱み
造形物のイメージの摺り合わせに時間を要しており、複雑な可能に必要な時間を確保できず納期遅延が発生している点。
設問2
営業部門の問題点
仕様変更や図面変更などにより顧客とのやり取りが多発しており、図面承認後にも打ち合わせが必要な状況となっている。
営業部門の改善策
設計に利用してる2次元CADデータを顧客と共有することによりイメージ摺り合わせによる時間を削減する。
製造部門の問題点
以下の3点が課題である。①作業チーム間に技術力の差がある。②工程手順や見積もり工数が標準化されていない。③工場のスペースが狭隘な状況となっている
製造部門の改善策
以下の3点を改善する。①熟練技術者のノウハウを継承し技術力を向上する。②作業を標準化する。③工場の5Sを徹底する。
第3問
業務プロセス面では受注から据付工事まで一貫して管理できるシステムとするため、顧客や協力企業と情報を共有できるものとする。製造面では、受注情報・製品仕様情報・標準化した工程手順や工数見積もりから月次生産計画を作成できるものとする。
第4問
付加価値の高い事業であるため専門の部署を用意し、B社の強みである装飾性や複雑な加工が可能である点を強みに営業を行う。またIT化を進め納期遅延を防止するなど、顧客の要望へ応えられる体制とする。
事例Ⅳ
第1問 設問1
優れている点 :売上高総利益率 :26.39%
劣っている点1:有形固定資産回転率 :5.30回
劣っている点2:負債比率 :532.24%
第1問 設問2
商品そのものの評価は高く収益性は高いものの、負債が多く土地の有効活用ができていないなど効率性や安全性は悪い。
第2問 設問2
(空白だと思っていただきたい)
第3問 設問1
簿価より時価が安い状態であるため差額50万円をのれんとして計上する。
第3問 設問2
当期純損失が赤字であり、銀行借り入れの利息も支払えない状況であるため負債が増加するリスクがある。
第4問 設問1
(a)4.31%
(b)2.55%
第4問 設問2
3.96%
第4問 設問3
(a)構造の異なる事業を一律の基準で評価している点。
(b)事業ごとの特性に応じた事業評価とする。
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