1月1日、お正月に大久野島へ

2023年はうさぎ年ということで、1月1日元旦にうさぎ島として知られる広島県の大久野島に行ってきました。
写真多めです。


大久野島(うさぎ島)とは

広島県竹原市の瀬戸内海にある周囲約4kmの無人島です。
現在たくさんのうさぎが生息していますが、小学校で飼育されていた8匹のうさぎが野に放され野生化し、繁殖して増えたといわれています。
戦時中に日本軍が毒ガスを製造させていたため地図から消えていたこともあります。島には毒ガスを製造していた跡と、日清・日露戦争時に設けられた砲台跡等の戦争遺跡が残っています。


大久野島(うさぎ島)へのアクセス

広島駅から電車で約2時間のJR呉線忠海駅が最寄り駅になります。
忠海駅から5分ほど歩いた場所にある忠海港からフェリーに乗り、約15分で到着します。

忠海駅

忠海駅の隣にはファミリーマートがあり以前はうさぎのえさも販売していたみたいですが、今は販売していませんでした。

駅名標にもうさぎ
駅にある忠海港への行き方の看板

忠海港の様子

忠海港

そもそも元旦に大久野島行きのフェリーは運行するの?と思いましたが、運行していました。(スタッフさんお疲れ様です…!)

忠海港ではうさぎグッズやお土産が売っています。
大久野島でうさぎのえさを購入することはできないので、事前に用意できなかった場合こちらで購入することができます。

忠海港で購入したうさぎのえさ。他にもカットしたにんじんを持参しました。

忠海港が開くまでは近くにある待合所で待機していました。(待合所の利用時間は7:00~でしたが早く開けてくれたみたいです…)
↑の忠海駅と忠海港の写真は帰りに撮ったもので、到着したときは日の出前で真っ暗でした…。

待合所。お手洗いもあります。

フェリーの乗船切符は店内の自動販売機で購入します。忠海港~大久野島は大人片道360円(子供は半額)です。自転車、バイクも別料金でフェリーに乗せることができます。

乗船切符の自販機は2台あります。自販機の隣にプリクラもあります。
時刻表

自分は大晦日は竹原駅のホテルに宿泊し、2023年はうさぎ年なので元旦に大久野島に行く人は多いのではないかと、6:05忠海駅着の始発列車で行きましたが、全然人は来ていなくて始発の船にも余裕で乗れました。(始発以降の便は結構人が乗っていたみたいです)

忠海港で見た初日の出

大久野島行きの船は定員100名の客船と、定員300名車積載可能のフェリーがあります。(運賃はどちらも同じ)

行きに乗った大久野島行きの客船
船の中
船には大久野島での注意書きが置いてあります。
右の島が大久野島

島内の様子

大久野島マップ

島は周囲4.3kmなので歩いて1時間半ほどで1周できますが、うさぎたちに餌をあげたりしているとなかなか進みません…
うさぎは島中いたるところにいます。
コロナ前は1,000羽を超えるうさぎがいたようですが、コロナで観光客が減ったため餌も減り、うさぎの繁殖にも影響して半減したそうです。

第1桟橋に到着
歩いたルート

第1桟橋に到着後、10分程歩いて第2桟橋フェリー待合所のコインロッカーに荷物を預けてから、第1桟橋の方に戻り展望台経由で時計回りで島を歩きました。

第2桟橋のフェリー待合所にはコインロッカー(大300円、小200円)があります。
うさぎいた!

第1桟橋すぐのところにビジターセンター、毒ガス資料館、うさぎ型集音器があります。
毒ガス資料館とビジターセンターは年末年始は休みのため、今回は行けませんでした。

ビジターセンター
建物の中から木が突き出してる…!
 うさぎの集音器
集音器の説明
毒ガス資料館
毒ガス資料館の中には入れませんでしたが、毒ガス製造に使われた器具が屋外に展示されています。島には様々な場所に戦争遺跡が残っています。
幹部用の防空壕。一般の人が使えるのは簡易なものだったらしいです。
研究室跡
検査工室跡
休暇村大久野島

第1桟橋から5分程歩いたところに、島で唯一の宿泊施設の休暇村大久野島があります。
旅行計画当初もここで宿泊を考えていましたが、年末年始は満室だったため日帰りになりました。
島内で食事をする場合も、休暇村にあるレストランとカフェが唯一の食事処となります。

休暇村の無料送迎バス。猫バンバンならぬうさぎバンバンが必要かも!?
大久野島のうさぎはアナウサギという種類で、繁殖のため穴を掘って巣穴で生活しているそうです。
歩いているとうさぎがえさを求めて近寄ってきます。
毒ガス貯蔵庫跡

テニスコート脇にある道を、展望台を目指して歩いていきます。

展望台までこんな感じの登り道が続きます。
野ざらしタンク跡
タンク
登っている途中で見えた休暇村
展望台に到着
回転星座盤がありました。
中部砲台跡
高さ226mの鉄塔。真下で見ると迫力あり!
展望台から、行きとは違うルートで下っていきます。
北部砲台跡
毒ガスタンク台座
北部砲台跡周辺には黒うさぎの集団がいました。
北部砲台跡
発電所跡
芸予要塞時代の桟橋跡
うさぎってこんなに伸びるんだ…
丸い!もふもふ!
帰りはフェリーでした。
忠海港で下船して乗ってきたフェリーを見送ります。海がきれい。

大久野島(うさぎ島)に行く前に気になっていたこと

文中に書いたことと重複する内容ですが、行く前に疑問に思ったことをまとめます。

年末年始に大久野島行きの船の運航はある?

⇒あります。年末年始も客船(定員100名)とフェリー(定員300名)合わせて1時間に1本くらいの本数があります。

大久野島までどのくらい時間がかかる?

⇒大久野島行きのフェリー乗り場は、JR呉線忠海駅から徒歩5分くらいです。
フェリーに乗船し約15分で大久野島に到着します。

忠海駅までの時間の目安は
①広島から電車(JR山陽本線と呉線)で約2時間
広島駅からバス(かぐや号/芸陽バス)で約1時間半

どのくらいうさぎがいるの?

⇒コロナ前は1,000羽を超えるうさぎがいたようですが、コロナで観光客が減ったため餌も減り、うさぎの繁殖にも影響して半減したそうです。
それでも、歩いていると行く先々にうさぎはいました。うさぎに会えないということはないと思います。

宿泊施設はある?ご飯屋さんは?

⇒休暇村大久野島が、島で唯一の宿泊施設です。自分は今回予約が取れなかったので、長期休暇に宿泊を考えているときは早めに予約をした方がよさそうです。
島内で食事をする場合も、休暇村にあるレストランとカフェが唯一の食事処となります。

滞在時間はどのくらい必要?

⇒毒ガス資料館やビジターセンターを見たり、うさぎにえさをあげながら島をぐるっと歩くなら、半日は必要かなと思います。
あまり移動せず桟橋~休暇村辺りでうさぎと遊んだりするなら、2時間くらいあれば大丈夫かなと思います。

まとめ

滞在時間は4時間ほどでしたが、島を見たりうさぎにえさをあげたりしながら歩いていたら最後は忙しくなってしまいました。
あと始発の船で大久野島に到着したので、島に着いたときは行く先々でうさぎがえさを求めて寄ってきてくれましたが、帰る頃はたくさんの人にえさをもらって満腹になっていたのかクールな対応になっていました。早い便で行くのがおすすめです。(または休暇村に宿泊すれば満喫できると思います)

毒ガス製造により多くの命が失われ今なお苦しんでいる人がいるとのこと…そのことを胸に刻みながら島を歩いてきました。
島には戦争の悲惨な過去と愛らしいうさぎが同居していました。

ezmomonga

コンサルタント(夫)と鉄道オタク(嫁)のブログ。 資格取得の情報や鉄道メインの国内旅行の情報を発信しています。 ももんが(夫)は中小企業診断士の勉強中。 ももんが(嫁)はのんびりJR路線の完乗を目指してます。

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