中小企業診断士試験対策アプリを試す

スマホで気軽に勉強できるのがメリットの試験対策用アプリですが、全体的に質の良いものは見当たりませんでした。やはり書籍や講座での勉強がメインになるかと思います。アプリは勉強というよりも、たまに使ってモチベーションの維持に活用するくらいで考えたほうがよさそうです。
以下使ってみた感想です。
目次
2017年 中小企業診断士試験 過去問題集
1分野あたり7~10問程度で、過去問がそのまま出題されますが、1問40秒しか時間がなく、初学者がじっくり考えるには不向き。場合によっては設問を読むだけで時間が過ぎてしまう可能性もあり。
回答には解説もあり便利なのですが、広告の数もかなり多め。
診断士ゼミナール クイズアプリ
自分も使っている診断士ゼミナールですが、アプリの方は起動してから問題の画面に遷移するまでに膨大な時間がかかります。
アプリが動くと、三択形式で用語の内容を問う問題が出題され、回答後は解説も参照できます。実戦形式の問題ではなく、暗記カードのアプリ版といった感じ。2019年10月時点では企業経営理論のみ公開されています。その他の分野は2019年11月以降順次公開となっています。
いかんせん起動するのが億劫になるので、あまり使えず。
中小企業診断士試験対策無料アプリ~過去問題×練習問題~

Lesson1~Lesson12まで無料でトータル80問程度提供されていますが、 問題が分野別に出題されないので、本気で勉強するには大変使いづらいです。
すべての分野の問題を一通り見てみたい、と言った場合には活用できるかもしれませんが、使用する人のニーズを把握できていないアプリの典型のように思われます。
また、機種によっては文字化けや、画像が表示されないなどあるようです。
中小企業診断士 過去問題集

分野ごとに8~10問程度を確認することができます。アプリの動作はサクサク動くのですが、要所で広告が表示されるのは無料であれば致し方がないか。
中小企業診断士2018年度版 スピード問題集SmartAI

さすがに大手の作成しているアプリだけあって、動作などに問題はありません。問題は分野ごとに無料で5問提供されており、1分野あたり2000円で追加購入が可能です。
その他統計機能など学習をサポートする機能が満載です。
まとめとオススメの使い方
(1)暗記ものならいざ知らず、経済学など計算が必要なものもあるので、そもそもアプリで勉強するというのは難しいのではというのが感想です。
(2)今回試してみたのはすべて無料のアプリです。それぞれ多くても1分野あたり10問くらいの出題ですが、全部合わせて使えば40~50問になるため、あれこれ使ってみるのもいいかもしれません。
(3)まったく勉強していない分野で、どんな問題が出題されるのかを確認するのには有効であると感じました。最初は「善意の第三者による…」など、まったく出題内容の意味が分からないものもありましたが、勉強を進めるうちに理解できるようになりました。自分の今のレベルを把握するという意味ではいいかもしれません。
(4)勉強を進めていた気になっていても、たまにアプリで問題を見ると全然解けないことがあります。頭に知識を詰め込むのと、問題に対して答えるというのは別のメカニズムのようで、結局は出題に対して答えられないといけません。そういった意味で、手軽に過去問(の出題形式など)を確認できるのは良い点だと思います。
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